カフェと本ときどきネコ|忙しい毎日に、私だけの逃げ場所

会社と家の往復、朝はバタバタ、夜はぐったり。
「毎日がんばってるのに、なんだか満たされない」
そんなふうに感じていたある日、ふと思い立って立ち寄ったのが、小さな路地裏にあるカフェでした。

特別なわけでも、すごく映えるわけでもない。
でもそこには、コーヒーの香りと、ページをめくる音、窓辺で丸くなるネコという、完璧すぎる癒しがありました。

今日は、そんな私の「心がふわっと軽くなる場所」について、お話ししたいと思います。

1. カフェで過ごす時間は、“自分に戻る”スイッチ

昔からカフェが好きでした。
でも、20代の頃はSNS映えするおしゃれな店を探しては行って、写真を撮っては投稿して。
正直、「癒される」より「盛れる」が優先だった気がします。

30代になってからは、カフェに求めるものがガラリと変わりました。
落ち着く場所でありたい。誰にも急かされない時間であってほしい。
そんな願いを叶えてくれるのが、ひとりで行く、静かなカフェ。

ドリンク1杯で、心がほどけていく感じ。
音楽も会話も遠くに感じて、目の前のページだけに集中できる。
その空気が、何より贅沢なんです。

2. お供は、文庫本と手帳

カフェに行くとき、私はなるべくスマホを見ないようにしています。
代わりに持っていくのが、お気に入りの文庫本と小さな手帳。

◯ 本は「心地よく、少し余白があるもの」

おすすめは村上春樹、角田光代、小川糸さんあたりの文庫本。
物語に入り込みすぎず、でも心にふっと風が通るような作品が好きです。

◯ 手帳には「ごきげんメモ」

最近ハマっているのが“ごきげん日記”。

  • 今日の気分:★★★☆☆
  • よかったこと:カフェのラテが泡ふわふわだった
  • 感謝してること:昼間にひとり時間がとれたこと

これを書くと、自分がちゃんと今日を生きてたことを認められる気がして、なんだか落ち着くんです。

3. 「ときどきネコ」は、最高のセラピスト

実は、私がよく行くカフェには、ネコがいます。
名前は“しお”ちゃん。白い毛にグレーのぶち、そして絶妙にふてぶてしい顔。

カウンター席の奥、日当たりのいい窓辺でよく寝ています。
ときどき気まぐれにテーブルにやってきて、こちらの顔をじっと見てくるのが、たまらなく愛おしい。

ネコって、なんであんなに「癒しのかたまり」なんでしょうね。
何もしない時間を“堂々と”過ごすその姿に、いつも勝手に励まされている気がします。

「しおちゃん、今日も頑張ってないね~。私もがんばりすぎなくていいよね」
心の中でそう話しかけるだけで、肩の力がスッと抜けていくから不思議です。

4. カフェに行けない日も、カフェみたいな時間を

もちろん、毎日カフェに行けるわけじゃありません。
仕事が忙しい日、体調がいまいちな日、家の用事がたまっている日。
そんな日こそ、自分の部屋を**“カフェっぽく”する工夫**をしています。

◎ 音楽はカフェBGM系のプレイリスト

ピアノやジャズ、雨音のミックスなど。SpotifyやYouTubeでもたくさんあります。

◎ 飲み物はお気に入りのマグカップで

最近のお気に入りは、ハーブティー+蜂蜜+豆乳。気分がホッと落ち着きます。

◎ 読む本は紙がおすすめ

スマホで読むと通知や広告に気が散ってしまうので、やっぱり紙の本がいちばん。

こうして「カフェ時間」を自宅に再現すると、不思議と気分が整い、
「今日は自分をちゃんと大切にできたな」って思えるんです。

5. 忙しい毎日を、少しだけ“やさしくする”方法

「自分の時間がほしい」って思うこと、ありませんか?
でも、それを口に出すと、どこか“ワガママ”のように感じてしまう人も多いと思います。

でもね、自分を整える時間って、ワガママじゃないんです。
むしろ、自分が心地よくいられることで、家族や周りにもやさしくできるようになる。
そう信じて、私はカフェに通っています。

忙しさに追われて、心がすり減ってしまう前に、
一度立ち止まって、「自分のごきげんの取り方」を思い出してみてください。

  • お気に入りのカフェに行く
  • 静かな時間を持つ
  • 本を読む
  • ネコと見つめ合う

それだけで、“大丈夫、私まだ大丈夫”って思えるようになるから。

6. まとめ|「カフェと本ときどきネコ」がくれるもの

カフェと、本と、ネコ。
どれも「何かをしてくれる存在」ではなく、ただ“そこにある”だけのもの

でもそれが、私の心を整え、暮らしに余白をつくってくれるんです。

今日もまた、しおちゃんの寝息を聞きながら、ページをめくる時間を過ごしてきました。
コーヒーが少し冷めて、物語が心にじんわりと染みこんでいく。
そんな何気ないひとときが、私を支えてくれています。

あなたにも、そんな「逃げ場所」が見つかりますように。

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