気圧に負けない!わたしの“自律神経リセット術”

1. はじめに|「なんとなく不調」が続く季節、ありませんか?

6月、梅雨入り。雨の日が続いて、なんとなく気分が晴れない。
朝、起きても体が重くてだるい。頭もぼんやりして、やる気が出ない…。

そんな「原因は分からないけどしんどい」という日、増えていませんか?

実はそれ、“自律神経の乱れ”が原因かもしれません。

私もここ数年、梅雨どきになると不調を感じるようになり、いろいろ調べてたどり着いたのが、
「天気(気圧)の変化は、自律神経に大きな影響を与える」という事実。

この記事では、そんな季節に私が実際に取り入れている“自律神経リセット術”を紹介します。

2. 自律神経ってそもそも何?|不調の正体を知る

「自律神経が乱れてるのかも…」
テレビやネットでよく聞く言葉ですが、
実際のところ、“自律神経って何?”と思っていませんか?

自律神経は、私たちが無意識に行っている体の働きをコントロールしている神経です。

◎ 自律神経=“体と心のバランサー”

自律神経には、2つの働きがあります。

種類主な働き
交感神経「活動モード」:日中・緊張時に活発になる
副交感神経「休息モード」:夜・リラックス時に活発になる

この2つがシーソーのようにバランスよく切り替わっている状態が、心も体も健康な状態です。

  • 朝は交感神経で“スイッチON”
  • 夜は副交感神経で“ゆるめてOFF”

これがスムーズにできていると、元気でいられるんです。

◎ バランスが崩れると…どうなる?

しかし、以下のような要因で、このバランスは簡単に崩れます。

  • ストレス
  • 睡眠不足
  • 不規則な生活
  • 季節の変わり目や気圧の変動
  • 長時間のスマホやPC作業

▶ こうなると、「交感神経だけがずっと優位」「副交感神経が働かない」など、自律神経の切り替えがうまくいかなくなり、体と心がついていかなくなるんです。

◎ 自律神経が乱れると出やすい“グレーな不調”

「病院に行くほどじゃないけど、しんどい」
「検査では“異常なし”だけど、明らかに調子が悪い」

そんなとき、自律神経の乱れが関係している可能性が高いです。

代表的な症状にはこんなものがあります:

  • 頭痛・肩こり・めまい
  • 倦怠感・疲れやすさ
  • 胃腸の不調(便秘・下痢・食欲不振)
  • イライラ・不安感・気分の落ち込み
  • 眠れない、もしくは過眠
  • 動悸・手足の冷え・発汗など

▶ 特に女性は、ホルモンバランスの変動ともリンクしやすく、30〜40代になると自律神経の乱れを感じやすくなる傾向があります。

◎ “気圧の変化”が自律神経を乱す理由

6月のような梅雨の時期や台風のシーズンには、
「気圧の変化」によって自律神経が過敏に反応し、以下のような状態になります。

  • 低気圧=副交感神経が優位になりやすく、体がだるくなる
  • 気圧の乱高下=自律神経の切り替えが追いつかず、めまいや頭痛に

▶ いわゆる「気象病」や「天気痛」と呼ばれる不調の正体は、ほとんどが“自律神経の疲労”なんです。
・睡眠不足や生活リズムの乱れ
で簡単に崩れてしまうのです。

3. 気圧の変化で起こりやすい“自律神経の乱れサイン”

「なんとなく体が重い」「気分が上がらない」
そんな不調、天気のせいかも…と感じたことはありませんか?

実は、私たちの体は気圧の変化にとても敏感
特に梅雨時期や台風が近づく時期は、自律神経が不安定になりやすいタイミングです。

◎ 気圧が下がる=体に“ゆるめモード”の負荷がかかる

低気圧になると、空気中の酸素濃度が少し下がります。
すると、体は自然に「休もう」「力を抜こう」というモードに入ります。

この状態は、副交感神経が優位になる状態。
リラックス時には大切な反応ですが、日中の活動時間にそれが続くと“だるさ”や“眠気”につながるのです。

また、気圧の急降下は体内の水分バランスや血流にも影響を与え、
めまい・頭痛・むくみ・消化不良といった不調も引き起こしやすくなります。

◎ 自律神経が乱れているときに現れやすい“グレーな不調”

以下のような症状がある場合、自律神経が気圧変化にうまく対応できていないサインかもしれません。

▷ 身体の不調

  • 朝起きるのがつらい(起きた瞬間から疲れている)
  • 頭が重い、ズキズキ痛む(気圧頭痛)
  • めまい、ふらつき
  • 肩こり・首のハリ
  • 胃がもたれる、食欲がない
  • 手足が冷える、むくむ
  • 動悸や息切れがある

▷ 心の不調

  • イライラする
  • 集中力が落ちる
  • 理由もなく不安になる
  • 気分が落ち込みやすい
  • 何をするにもやる気が起きない

▶ 私の場合は、「頭がモヤモヤして何も考えたくない」「ただ座っているだけでしんどい」日が、特に梅雨どきに多くなります。

◎ 気象の変化は“体の負荷”と受け止めることが大事

ポイントは、「気圧変化=天気の問題」ではなく、
「私たちの体にとっては“ストレス刺激のひとつ”である」と認識すること。

▶ つまり、気圧が変わる日は“頑張りがききにくい日”。
これは「気合いでどうにかする」話ではないんです。

◎ 気圧で体調が乱れるタイプの特徴

特に以下のような方は、自律神経の感受性が高めといわれています。

  • 乗り物酔いしやすい
  • 冷え性・低血圧
  • 朝が苦手・寝起きが悪い
  • 季節の変わり目に体調を崩しやすい
  • 女性ホルモンの変化(PMS、更年期)を感じやすい

▶ どれかひとつでも当てはまる方は、気圧に対するセルフケア習慣を意識的に取り入れていくことが大切です。体調の“グレーゾーン不調”が出やすくなります。

4. わたしが実践している“自律神経リセット術”7つの習慣

「気圧が下がると、なぜか調子が悪い」
「理由もないのに疲れやすいし、やる気が出ない」
――そんな日が続いたとき、私は“生活の中のリズム”を見直すようになりました。

特別な薬や運動ではなく、小さな工夫で“自律神経を整える習慣”をつくること。
ここでは、実際に私が取り入れて効果を感じた7つの習慣をご紹介します。

◎ ① 朝5分の“ひなた時間”

起きてカーテンを開け、ベランダに出て光を浴びる

たったそれだけで、
・体内時計がリセットされ
・交感神経が自然にスイッチオン
・眠気やぼんやり感がスーッと抜けていく

▶ 曇りや雨の日でも、「明るい場所に出る」こと自体が効果的
私は朝のコーヒーをベランダで飲むことで、気持ちよく1日を始められるようになりました。

◎ ② ベッドの上で“ゆるストレッチ”

だるくて起きる気がしない朝こそ、ベッドの中で“ごろんストレッチ”。

  • 両手を頭の上で伸ばして深呼吸
  • 足を片方ずつ軽く上げて、ぐーっと伸ばす
  • 首を左右にコロコロ倒す

▶ 体を動かすことで血流が促され、交感神経が目覚めていきます。
無理な運動より、“小さな動きで十分”。それが続くポイントです。

◎ ③ 湯船につかって“副交感神経”をONに

日中の緊張をほぐすのに欠かせないのが、夜のお風呂時間。

  • お湯の温度は38〜40℃のぬるめが◎
  • 時間は10〜15分、肩までつかる
  • アロマオイルや入浴剤を入れて香りでもリラックス

▶ お風呂上がりの“じんわり感”が、副交感神経をゆるやかに働かせてくれます。
私はお気に入りの音楽を流すだけで、お風呂が特別な「整えタイム」に。

◎ ④ スマホは寝る1時間前まで

ブルーライトが交感神経を刺激して、眠りの質を下げると聞いてから、
寝る前のスマホ時間を手放すようにしました。

  • アラームだけセットして早めにOFF
  • ベッドに入ったら読書か深呼吸
  • 寝室は間接照明で静かに過ごす

▶ 最初は落ち着かなかったけれど、慣れるとむしろ“脳がスーッと静かになる”のが分かります。

◎ ⑤ 「気圧アプリ」で体調の波を“見える化”

使っているのは、気象病・天気痛対策用の無料アプリ「頭痛ーる」

  • 気圧の低下が可視化される
  • 「今日は無理しない日」と決められる
  • 自分の体調との因果関係も見えてくる

▶ 「なぜかしんどい」が「気圧のせいか」に変わるだけで、気持ちがずっとラクになるんです。

◎ ⑥ カフェインは“午前1杯”まで

気圧が下がると眠気やだるさから「コーヒーに頼りたい!」となりますが、
実はカフェインのとりすぎは交感神経を過剰に刺激し、自律神経の切り替えを乱す原因に。

▶ 私は午前中に1杯だけ。午後は白湯やハーブティー(カモミール、ミントなど)で体をあたためつつゆるめるようにしています。

◎ ⑦ “寝る前の呼吸”を大切に

布団に入ったあと、ただ静かに3〜5分、呼吸だけに意識を向ける時間を持つ。

  • 鼻からゆっくり吸って、口から細く長く吐く
  • 「吸うより吐く」を意識
  • 胸やお腹がふくらむのを感じるだけでも◎

▶ 頭の中が静まり、眠りに入るまでの心のスイッチを自然に切り替えてくれます。

5. まとめ|“整える時間”を持つだけで、気圧に負けなくなる【心と体にやさしい締めくくり】

雨の日が続いたり、気圧が急に下がったり。
それだけで、なんとなく心も体も重たくなる。

でもそれは、あなたが「弱いから」でも、「怠けてるから」でもなくて、
ちゃんと身体が反応している、自然なこと。

そしてそれに対して、「どう整えるか」は、私たち自身が選べるのです。

◎ 無理をしないことで、整う日がある

  • 頭が重い日は、薬に頼る前にまず深呼吸してみる
  • 予定が詰まっている日は、ひとつだけ減らしてみる
  • ベッドの中で「今日はゆるくいこう」と自分に言ってあげる

そんなふうに、「頑張らない勇気」こそが自律神経を守るいちばんの方法なのだと思います。

◎ “ほんの5分”で整うこともある

  • 朝の光を浴びる
  • 湯船に浸かってぼーっとする
  • スマホを閉じて静かな音楽を流す
  • 植物に水をあげながら深呼吸する

何も「特別なこと」をしなくても、
“自分に戻る時間”をつくるだけで、気圧にふりまわされない土台が育っていきます。

◎ “整えること”は、自分を大切にするということ

気圧のせいでやる気が出ない日も、
気分が揺れてイライラしてしまう日も、
うまく眠れなかった夜も――

「そんな日もあるよね」
「ちゃんと感じられてる私、えらいな」

そんなふうに自分にやさしい言葉をかけてあげることも、“整える”のひとつ。

私たちは、環境に影響されながらも、ちゃんと毎日を生きている。
それだけで、十分にがんばっています。

◎ まとめ「ゆるめること」は、あきらめることじゃない

自律神経が乱れているとき、
私たちは“がんばる”より“ゆるめる”ことが大切。

そして“ゆるめる”とは、「あきらめる」ことではなく、「整えて、また進む準備をすること」です。

もし今、心や体がうまくついてこない日があるなら、
それは「休もうね」「整えようね」というサイン。

どうかその声に、そっと耳を傾けてみてください。

あなたの暮らしに、
ほんの少しでも「整える時間」が生まれますように。

そしてそれが、気圧に負けない、しなやかでやさしい日々の始まりになりますように。

健康